Dâm-Funk 『Toeachizown』 (Stones Throw)

b0000523_2363525.jpg昨年にドロップされて、各方面で何かと話題になってた感のある
Dam-FunkのCD2枚組全24曲というボリュームを誇る初フルアルバム。

あまり詳しくは知りませんのでなんとも申し上げられませんが90年代の
アメリカ西海岸でいわゆる“ウェッサイ系”ヒップホップの錚々たる作品群に
キーボーディストとして参加していたという経歴を持っているそうで、
プリンスをはじめとする80'sモダン・ファンクに大きな影響を受けているとのこと。

今年に入ってからは、CDよりもさらに5曲多いアナログ5枚組全29曲の
重量級BOXも発売され、遅ればせながら自分もようやくチェックしたと同時に
これまでにない衝撃がかけめぐりました。

まるで80年代なリズムマシン全開の無骨なロービートに、哀愁漂いまくりの
ブギーなアナログシンセやヴォコーダーといった往年のサウンドが乗っかり、
ここ数年、いい加減飽きるほどリリースされている80'sを意識したバリバリの
エレクトロ・サウンドに疲れた耳に、スッと入りこんでくる歌物、インスト物
ともに気持ちよすぎて幸せすぎなレイドバック・ファンクチューンの数々。

しかもこれがまったく古臭さを感じさせず、ノスタルジーも近未来感もある
時代を超越したサウンドに20数曲だろうがいくらでも聴けてしまう。
求めていたのはこれです・・・(涙)

「Mirrors」


「I Wanna Thank You (For Steppin' Into My Life)」


もう2年近くも前からちょいちょい発売されてて名前だけは見てきた12インチや
7インチも、さかのぼってネットで色々試聴していくと、いろんなDJ Mixなどで
聴いてはこれいいな、これなんだろ、とか思っていたトラックが次々と・・・。

これらをまるですべて聴き逃してたとは、、今まで何をやってたんだと
自分を猛烈に責めております。あーバカバカ。。

今月末にはPBWとともに再び来日します。
Stones Throw Japan Tour 2010 feat. Peanut Butter Wolf & Dam-Funk
http://www.unit-tokyo.com/schedule/2010/04/30/100430_stone_throw.php

Amazon: [US盤]
iTunes: [iTunes]
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# by soundscope_b2fr | 2010-04-20 02:35 | 今日の一枚

Rainbow Disco Club @晴海客船ターミナル, 2010.5.2 (Sun)

b0000523_14531456.jpg来月ゴールデンウィークにとても楽しみなイベントが控えてます。

アンダーグラウンドハウス/ディスコのパイオニアとして生ける伝説とまで
言われているDJ Harveyの実に8年ぶりとなる来日ツアーにあわせて、
晴海ターミナルの特設会場にて行われる“Rainbow Disco Club”

そして次々にアナウンスされている共演者も、メインとなるRainbow Disco
フロアにはRadio Slave、Metro Area(のそれぞれ片割れずつ)や、
瀧見憲司、Nick The Recordなど、やはりアンダーグラウンドハウスや
ディスコダブ/バレアリック好きにはたまらないDJ陣が集結。

b0000523_1352755.jpgこれだけでも豪華極まりないのだが、さらにもうひとつのThe Topフロアに
Vince Watson、Mirko Loko、Ameなど、今をときめく実力確かな
テックハウサーたちが脇を固めてしまうのだ。

すでに前売りチケットもおさえたし、個人的に今年の夏は諸事情でメタモにも
行けそうにないのでとても期待しています。
運営の方々や会場仕切りスタッフさん、ぜひぜひよろしくお願いします。

Rainbow Disco Club
2010.05.02 (SUN) 10:00-21:00
@晴海客船ターミナル臨港広場特設ステージ (Harumi Port Terminal)
http://www.rainbowdiscoclub.com/

[RAINBOW DISCO]
DJ:
DJ HARVEY (Locussolus, Map of Africa / Black Cock // LA)
MATT EDWARDS (Radio Slave, Quiet Village / Rekids // Berlin)
METRO AREA (Darshan Jesrani / Environ Records // NY)
NICK THE RECORD (Life Force)
KENJI TAKIMI (Luger E-Go / Crue-L)
GO KAMINOMURA (Steppers Records)
KOJIRO (Fragment Design / Vintage Noise)
VJ:
REALROCKDESIGN

[THE TOP]
LIVE:
VINCE WATSON (Bio, Planet E, Delsin / UK)
MIRKO LOKO (Cadenza, Desolat, Planet E, Wagon Repair, Border Community / Swiss)
SIDE B (Frame Recordings / Kumo)
DJ:
AME (Frank Wiedemann / Innervisions // Berlin)
KELIELEON & SKINNI PANTS (Redbox)
TEZ & KUSDA (Raft Tokyo)
LOUD MINORITY RADIO (Hash & Jaybee)
KELIE

SOUND DESIGN: ASADA (Air Lab)
SOUND SYSTEM: FUNKTION-ONE
DECO: YU & SKINNI PANTS
LIGHTING: T.B.A.
BAR: COMBINE
FOOD: T.B.A.


おまけ。

ちと古いですがDJ Harveyの最高なミックスを!
DJ Harvey "Essential Mix Sunday 31st May 1998"
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# by soundscope_b2fr | 2010-04-14 13:51 | イベント/ライブ

Reagenz 『Playtime』 (Workshop)

b0000523_2465970.jpgドイツのハイデルベルグ在住、15年以上に渡って独Source Recordsを
運営、自身も現役バリバリで活躍しているMove DことDavid Moufangに、
アメリカはサンフランシスコ在住、Spacetime ContinuumことJonah Sharp
というベテランクリエイター二人によるコラボレーション・プロジェクト
“Reagenz”が昨年ついに帰ってきました!

Reagenzといえば、Source Recordsのなかでも個人的に一番と思っている
94年のアルバム一作品のみだったのが、長い時を経て、二人がここ日本で
偶然にも再会!即スタジオ入りしたのをきっかけに、実に15年ぶりとなる2nd
『Playtime』が完成し、そしてこの度めでたく日本盤リリースまでこぎつけました。

そもそも94年の1stからして、Pete NamlookやGlobal Communication、
OrbやRising High周辺の素晴らしいアンビエント作品たちに勝るとも劣らない
超傑作アルバムだったのだけど、当時と同じくヴィンテージ機材を中心に制作に
あたったという今作は、まるで15年という長い歳月がウソのよう。

流れるようなドリーミーな感覚と耳あたり柔らかなエレクトロリズムはそのままに
地上と宇宙とを行ったり来たりする鼓動のようなビート感がほんのりプラスされ、
アートワークのまるで生きた幾何学模様のごとく独特な風景を描き出す。
USの漆黒ディープハウサーBlack Jazz ConsortiumことFred P.の
つぶやくようなヴォーカルをフィーチャーした「Keep Building」などは
今までに無い新境地で作品の幅をさらに広げている。

今回はHardwax配給、Lowtecが主宰するWorkshopレーベルからのリリースで
クラベリアのインタビューによるとすでに欧米各国で多数ライブを行っており、今年中に
日本でのライブも実現しそうな感じ。さらに新作も期待できるそうで非常に楽しみです。

Juno: [DE盤]
Amazon: [JP盤(ボーナストラック)]
iTunes: [iTunes]
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# by soundscope_b2fr | 2010-04-08 01:43 | 今日の一枚

20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 4

FACT magのBroken Beat名盤20選に便乗企画の完結編!(前回はこちら

本企画のネタ元となったFACTの記事はこちら↓
http://www.factmag.com/2010/03/08/20-best-broken-beat/


b0000523_0423153.jpg16: Cousin Cockroach
『This Ain't Tom N' Jerry / Hands Off The Controls』
(Bitasweet 12″, 2002)

ベース!ベース!ベース!4heroのDegoによる超絶ヘビーな完全フロア型EP。
ラガボイスや銃声といったサンプルをアクセントに、ガッシガシのビートと
どこまでも迫りくる巨大なベースが唯一無二な「This Ain't Tom N' Jerry」と
重厚ながらもスピード感に溢れるオールドスクールな感触のエレクトロブロークン
「Hands Off The Controls」のカップリングという強力な一枚。先生さすがです。
[試聴]



b0000523_0474786.jpg17: Dalunartikz
『Higher』 (Arthrob 12″, 1998)

すみません。この一枚だけ持ってないのですが、FACT本文を読むと
Daz-I-KueによるAlex Arnoutとのアーリープロジェクトとあります。
下のリンク先で試聴してみると、クラシックなディープハウスのエッセンスと
アフロパーカッションをフィーチャーしたブロークンビートとが見事に融合していて
これ今でも違和感無くスピンできそうです。欲しいけど見たことないですね。。
[試聴]



b0000523_0583183.jpg18: Blakai feat. Bembe Segue
『Afrospace』 (Schtum 12″, 2005)

Mark Force+Kaidi TathamによるユニットBlakaiの1stシングル。
Feat. Bembe Segueということで、3者の才能が融合と反応を起こした名作。
心地よいブレイクビーツとウッドベースのループにのせて控えめなエレピをバックに
Bembeのコーラスワークを最大限に活かしたオリジナルもさることながら、
個人的にはMatt LordによるB面のミックスが特にフェイバリット。
シンプルなパーカッションに浮遊感漂うシンセのコードとベースの使い方で、原曲の
雰囲気を崩すことなく、適度なフューチャリスティック感を出したフュージョンへと
うまく昇華させた傑作。Blakaiはぜひアルバムリリースを期待しています。
[試聴]



b0000523_135716.jpg19: Quango
『Let Groove Come』 (People 12″, 2002)

再びのIG Cultureワークス。メインのミックス名からもわかる通り、
Co-Opでのプレイを想定してのIGらしい一枚。彼の作品ではおなじみの
女性シンガーEskaを全面にフィーチャーし、ビートとベースの絶妙なズレ感が
J Dilla的な気持ちよさで楽曲のキモとなっているファンキーな“Co-Op Mix”が
やはり素晴らしい。B面には個性的なストリングス使いとファンクでクラシックな
シンセの演奏が一体となったNew Sector Movementっぽい仕上がりの
“Soulful Mind Mix”を収録。どちらも大音量で聴いたらやばいでしょう。
[試聴]



b0000523_1252838.jpg20: Kaidi Tatham & Dego
『Got Me Puzzled』 (2000 Black 12″, 2003)

本企画のトリを飾るのは、やっぱりこの2人ということで「Got Me Puzzled」。
メインヴォーカルはおなじみFace。Silhouette Brown同様、シンプルなビートと
ベースに暖かなアナログシンセの音が彩りをくわえ、“Its got me puzzled,
we gonna figure it out!”という3人一体となったコーラスのリフレインのみという
本曲は第一印象からすでに名曲感を醸し出していました。3人は翌2004年に来日、
西麻布Yellow(現Eleven)にて、吉澤はじめ、藤井 伸昭、ゲンタらとともに
2000Blackライブセットを敢行。(手元にある当時書いた自分の感想によると)
2曲目に披露されたこの曲は、12インチでは聴けなかったコーラス部分以外の
ヴォーカルバースがあって感動した記憶が。このフルヴォーカルバージョンは、
後に2000Black名義でリリースされたアルバム『A Next Set A Rockers』
めでたく収録されております。DegoとKaidiのセッションはもはやブロークンビーツ
云々ではなくて、普遍的な現代のソウル作品であると思います。最高すぎる。
[試聴] / [動画](※2000 Black Live at Yellow - May 7, 2004)



と、いうわけでほぼ3週間近くかかってようやく20作品分を書き終えることができました。

この20枚はやはりフロアという現場で評価された確かなものだと思っていますが、
Broken Beatはまだまだ他にも音楽として素晴らしい作品が山ほどあるので
また少しずつ紹介していければいいなと思いました。

20 best: Broken Beat (FACT mag) vol. 1, vol. 2, vol. 3, vol. 4
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# by soundscope_b2fr | 2010-04-03 18:56 | 今日の一枚

20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 3

FACT magのBroken Beat名盤20選に勝手に便乗しようの第3弾。(前回はこちら

今回もFACTの本文と合わせてどうぞ↓
http://www.factmag.com/2010/03/08/20-best-broken-beat/


b0000523_392997.jpg11: Mark Force
『Gypo (Doasulikey) / 40 Days, 40 Nights』
(Bitasweet 12″, 2002)

G Forceとして活動していたドラムンベース時代の初期~Bugz In The Attic
としても活動をともにしてきたSeiji同様、その一貫した骨太な音作りのセンスが
印象的なMark Force。Orin WaltersとのAfro Force 「Goza」や「Lo Tek」、
Kaidi TathamとのユニットBlakaiなどで、作品数は多くないが確実に名作を
残してきた実力派によるリードシングル。「Gypo」は絶妙にハネた太いビートに
ドラムンばりのブリーピンなベースが最っ高に踊れる曲で自分もよく使わせて
もらってました。B面の「40 Days~」は、当時は案外ありそうでなかなか無かった
ブギーなブロークンディスコトラックで、こちらも秀逸なデキ。
[試聴]



b0000523_394381.jpg12: Seiji
『Loose Lips / 3Dom』 (Bitasweet 12″, 2002)

こちらも同じBugzのレーベルBitasweetから2002年リリースのビッグヒット。
ブロークン好きには説明不要な「Loose Lips」は、Seijiお得意のシンプルで
フックの効いたビートに、Lyric Lの超アグレッシヴなフロウが炸裂し、定番の
サイレン音が鳴り響くというフロアの勢いそのものを凝縮したようなシーンを
代表する1曲。本曲のインストにQ-Tipのラップをのせた、Solid Grooveによる
Mash Upチューン「Loose Tips」も同様にヒット。B面の「3Dom」もまた、
激ファンキーで踊れる21世紀型コズミックフュージョンで文句無し!
[試聴]



b0000523_395470.jpg13: Agent K
『Feed The Cat』 (Laws Of Motion LP, 2002)

ブロークンビーツのシーン形成にかかせない数々のトラック誕生に最も広く、
そして深く関わっているのがこのAgent KことKaidi Tathamである。
キーボードはもとよりパーカッションやフルートなど様々な楽器を演奏する
名プレイヤーっぷりで、古くはNinja TuneのHerbaliserの1stから現在まで
ウエスト・ロンドン界隈の作品でクレジットされ続ける無くてはならない存在。
そんな彼の初リーダーアルバムは、全編スムースな質感と捻りの効いた楽曲の
数々、インパクト大なジャケもあわせて彼のキャラクターそのものと言ってよい。
さらにBugzメンバーが多数携わっており、前述のNeon Phusionや後のDKD、
そしてSilhouette Brownをはじめとする長きに渡るDegoとのコラボ諸作品
などとも完全に通じる内容。後にGiant Stepからもライセンスリリースされました。
[試聴]



b0000523_310599.jpg14: 4hero
「Hold It Down (Bugz In The Attic's Co-Operative Mix)」
(Talkin' Loud 12″, 2002)

シーンの大ボス4heroの2001年作『Creating Patterns』の代表曲を
彼らのチルドレンたちが全身全霊をかけてリミックスした最強トラック!
Lady Almaの力強い歌はそのままにエレピやストリングス等のオリジナル
フレーズをしっかり使いつつ、これぞBugzというアップリフティングなビートや
ベースにアップデート。シンセバッキングやサイレンを足して見事に再構築した
本トラックをPROMO盤で初めて聴いた瞬間の衝撃度は今でも色褪せません。
ちなみにBugzのリミックス集『Got The Bug』収録の本曲にはサイレン音類が
一切入っていないためどうしても物足りなく感じてしまう。
なぜこのようなバージョンにしたのか疑問。
[試聴]



b0000523_1134646.jpg15: Nepa Allstar
「The Way」 (Surplus 12″, 2001)

ロンドン発、"CDR"という人気パーティを仕掛けるAttica Bluesの
Tony Nwachukwuによる謎の名義での1曲。12インチがたった3枚きりの自身の
ブロークンレーベルからのリリースで、本名義もこの曲しか出していないはず。
浮遊感のあるミニマルなブロークンビートに70年代のファンク・ディスコバンド、
Brainstorm 「Journey To The Light」から、きらめくコーラスのほんの一部分を
切り取り、執拗にリフレイン。名前も曲もどこか人を食った感じでトリッキーながら
中盤以降のパッド+ピアノの広がりがドラマティックで非常に印象的なトラック。
とてもクセになる気持ちよさでこれもよくミックス時に使わせていただきました。
[試聴]



ようやく次回がラストです。(第4弾

20 best: Broken Beat (FACT mag) vol. 1, vol. 2, vol. 3, vol. 4
[PR]
# by soundscope_b2fr | 2010-03-29 03:11 | 今日の一枚