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2000Black 『A Next Set A Rockers』 (Third Ear)

b0000523_2265170.jpgDegoとKaidi Tathamによるコラボレーション最新作は2000Black名義でのリリース。
レペゼンジャマイカン的なアルバムタイトルをみてまずニヤリ。
(Rockersというのは70年代のレゲエスタイルのひとつ)

この二人の共作としては、古くは99年、IG CultureとDegoの共同プロデュース曲で
Bembe Segue嬢のめずらしい本人名義のシングル「Amazing」などから聴けますが
4heroとしてのデビュー以来、真のブラックネスと呼べる進化を追求し続けるDegoと、
数々の楽器に精通し、The HerbaliserをはじめIG Culture、Phil Asher、Modaji、
そしてOrin Waltersを中心とするBugz In The Attic等のプロダクションへ次々と参加し
ウエストロンドン界隈で無くてはならない存在となるKaidiが深く関わるようになったのは
ごく自然な流れだったように思えます。

これまでもDKD、Silhouette Brownと、わりとハイペースに思えるリリースも
そんな自然体の集合といった感触を持っていましたが、この最新作、音楽としての
スタイルやサウンドはより進化しているのに、仕上がりはさらにスムースかつソウル。
完成度は極めて高く、真っ当な印象すら受けるのにつまらなさは皆無。ノリに乗ってます。

今、この二人での音楽制作は以前にも増して良い環境にあるんじゃないですかね。
特に「So Right」や「Fabulous」、「Move Over」など、挙げていけばきりがないですが、
変則だがシンプルなビートにブリッとしたベース、アナログシンセやエレピのあたたかな響き、
実力あるヴォーカリストたちによる様々な表情が決して突出することなく折り重なり
それぞれすべての曲が刺激的かつ普遍的魅力を持っています。

今作はさらに、沖野好洋氏のコンピに提供していた「Don't Make Me Hurt You」や
本家2000BlackレーベルからDego&Kaidiとして12インチで出ていた以下の3曲、
Faceが歌い、Kaidiがハジけ、Degoがベースを演ったイエローでのライブを思い出す
「Got Me Puzzled」(しかもこれまでリリースされていなかったフルヴォーカル版!)や
Vanessa Freemanのシリアスなヴォーカルと弾けるように刻むビート&アナログシンセが
何度聴いても感動できる2003年の個人的ベストトラック「Dealt A Bad Hand」、
ラストにシークレットトラックとして「Ain't Nothin You Can't Feel」を収録という
ファンにとってはさらにうれしいボーナス付き。これも今年のベスト候補です。

試聴 http://www.juno.co.uk/ppps/products/317939-01.htm

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by soundscope_b2fr | 2008-09-23 08:25 | 今日の一枚

IG Culture presents 『Zen Badizm』 (Freedom School)

b0000523_332212.jpg今のところ今年のベスト候補ナンバーワンのIG Cultureです。
自分がいままでこの人から受けた影響は相当大きい気がする。

90年代初頭にヒップホップユニットDodge City Productionsとしてデビュー。
プロデューサーとしてヒップホップやアシッドジャズ等の作品を手がけながら、People、
Main Squeezeといったレーベルを立ち上げてからは、Orin WaltersやDegoらと共に
いわゆるウエストロンドンのブロークンビーツシーンを作り上げたIG Culture。
(シーンの聖地Co-Opパーティの立ち上げにも深く関わっているそう)

自身の作品としては、New Sector Movementsの名作『Download This』をはじめ、
12インチ単位では、「Voonga Vonge」、「My History」、「No Tricks EP」、
Likwid Biskit 「The All New Ummm」、「Substance」、「Inner War」、
Da One Away 「The Mind」、Son Of Scientist 「Theory Of Everything」などなど
枚挙に暇がないほどの超絶傑作を次々に発表。同時にリミキサーとしても数々のヤバイ作品
を生み続け、DJとしても来日のたびに幾度と無く聴きに行っては興奮しっぱなしという状態。。

そんなIG Cultureによる、NSM 『Turn It Up』以来約4年ぶり?となるニューアルバム
なんですが、テーマはずばり“ブラックネス”ということで、のっけから鮮烈なアフロビートに
ポエトリージャズでガツーンとやられ、全三部にわたってノンストップのままブロークン、
ヒップホップ、フリージャズ、ファンク、ソウル、ハウスなどが猛烈な勢いで次々と飛び出す、
かつてないブッ飛び具合とドス黒さが衝撃のデキ!!

さらにDoug Carn 「Revelation」と、Eddie Kendricks(The Temptations)
「Girl You Need A Change Of Mind」というクラシックの2大カバー曲もあり、
その選曲からアレンジ、流れまで含めて珠玉の仕上がり。大好き過ぎる。

そもそもキング牧師やマルコムX、サン・ラ、フェラクティ、マーヴィン、Jディラまでといった
ブラックヒーローたちがルーツであるアフリカ大陸をかたどるイラストのジャケットからして
やば過ぎでしょ・・・?!

Unitでのリリースパーティ行ったんですが遅い参加でSpacek、Mark Pritchardを
聞き逃すという失態を犯した上に、見知らぬ酔っ払い女子に執拗に絡まれながらも(苦笑)
やっぱりアイジーやってくれました!ソウル、ヒップホップからブロークン、テックハウス
までぶち込み、終始MCとダンサーが絶妙に絡むステージで最後まで盛り上げてくれてました。

さらに、近々今作のリミックスEPが出るようなんでそちらも大いに楽しみです。

試聴 http://www.juno.co.uk/products/300218-01.htm

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by soundscope_b2fr | 2008-09-20 02:49 | 今日の一枚

Various 『Here Comes Treble』 (TrebleO)

b0000523_2465035.jpg今やBroken Beats、Jazz/Crossover系リスナーでこの名前を知らない人は
いないと思いますが、ことビートプログラミングに関しては特筆すべき手腕の持ち主であり、
Sonar Circle名義でのドラムンベースからキャリアをスタートさせ、10年以上に渡り
さまざまな名義を使い分けながら数々のレーベルで多彩な作品とリミックスを手がけてきた
DomuことDominic Stanton。

彼が相棒のShiftyと共に立ち上げたデジタルリリースレーベルTrebleO Recordsより、
今年届いた初のレーベルコンピレーションがこれ。CDでのリリースも今作が初。

お得意のブロークンビーツだけでなく、普段より交流の深い地元アーティストのほか、
Daedelus、Simbad、Probe DMS(Spymusic)などといった気鋭のプロデューサーたち
による、インストビートやヒップホップ、ソウル、デトロイティッシュなディープハウスといった
各トラックに加えて、The Baker Brothersによる本格ジャズファンクまで収録し、
多彩なスタイルながら、どれも目が覚めるほど強烈でかなり聴きごたえのある骨太な一枚。

特にMoonstarrや、4HeroのMarcによるTwisted Funk等が好きな人はドストライクなはず。
とにかくカッチョイイビートを探してる人には迷わずオススメできます。

試聴 http://trebleo.ithinkmusic.com/my-store/detail.php?page=LR&r=3691

Amazon [UK盤]

Tracklisting
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by soundscope_b2fr | 2008-09-18 02:04 | 今日の一枚

Various 『Agenda 22 - Another Eevo Lute Compilation』 (Eevo Lute Muzique)

b0000523_1325128.jpgオランダの老舗テクノレーベルEevo Luteから、前作に引き続きこちらも名曲揃いな
レーベルコンピ第2弾。94年リリース。

前作にも参加のアーティストのほか、NewworldaquariumことJochem Peteriによる
初期の素晴らしい12インチ、Ross 154 『Fragments』からの曲や、The Keyprocesser
によるデトロイト的ロマンティシズムを持ったテクノトラック、後にMo'Waxよりライセンスされた
David Caron 「Fantasy On A Fantasy」など、スペイシーでアブストラクトな
ダウンテンポ、アンビエントトラックも満載。

この純粋に音楽として素晴らしいテクノアルバムは、まるでSF映画の名サントラでも
聴いているかのように、別世界に連れて行ってもらえます。

オリジナルのEevo Lute盤のほかには、UKのNew Electronicaからもライセンスで
CD・LP共にリリースされていますが、どちらも現在は入手困難のため、中古を探すか
ダウンロード購入で。

http://www.eevolute.com/

試聴・購入 http://www.bleep.com/?label=Eevo+Lute+Muzique

Tracklisting
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by soundscope_b2fr | 2008-09-08 06:29 | 今日の一枚

Various 『Agenda 21 - An Eevo Lute Compilation』 (Eevo Lute Muzique)

b0000523_15393262.jpgかつてBlack Dog ProductionやB12、As One、Stasisなどに代表されるような、
デトロイトテクノに影響を受けながらも、ヨーロッパ独自のフィルターを通した
インテリジェントテクノとかリスニングテクノとか呼ばれていた音楽シーンがありました。
自分もそこで語られるアーティストやレーベルが大概好きで、
今でもそんな匂いのする音には反応してしまいます。

91年にオランダのStefan RobbersとWladimir M.によって設立された
Eevo Lute Muziqueも、シーンを語る上で外すことのできないレーベルで、
しばしば歴史的名盤としても扱われるのが、初期の代表曲を収めたこのコンピ。

レーベルオーナーのStefan Robbers(Florence名義)やWladimir M.、
2000 & One、Max404のほかに、Carl Craigが1曲ゲストで参加。
(同曲は後に自身の『More Songs About Food And Revolutionary Art』に収録)
今作にも入っている「Planet E」という曲名や、Planet Eからも『Eevolute』という
12インチが出ていることからも、かなり親交が深かったことがうかがえます。

さて内容はというと、デトロイト直系の叙情テクノはもちろん、チルアウト感がたまらない
ダウンテンポトラックや、アブストラクトっぽいブレイクビーツなど、折り紙つきの名曲揃い。

それぞれのアーティストはイマイチ名前が浸透していない感もありますが、レーベル自体は
2002年に復活を遂げ、2006年からはEevo Nextというデジタルダウンロード専門の
サブレーベルも展開。レーベルサイトではDJ Mixやライブ音源も無料で聴けます。

http://www.eevolute.com/

CD、LPは入手困難な『Agenda 21』もダウンロード購入できます。良い時代になりました。

試聴・購入 http://www.bleep.com/?label=Eevo+Lute+Muzique

Tracklisting
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by soundscope_b2fr | 2008-09-06 17:24 | 今日の一枚

Newworldaquarium 『The Dead Bears』 (NWAQ)

b0000523_1051306.jpg90年代前半からRoss154などの名義でオランダのEevoluteや100%Pureから
作品を発表、現在はDelsinや自身のレーベルNWAQを中心に12インチリリースや
コンピへの参加で知られ、一貫してディープでミステリアスな作風に思わず引き込まれて
しまいそうな魅力を持つアーティストNewworldaquariumことJochem Peteri。

2004年には、何らかのゴタゴタにより長らくリリースできない状況が続いていた彼の
ファーストアルバム、154 『Strike』 (Delsin)がようやく正式にリリース。
文字通りスモーキーなジャケそのままに中毒性が高く、どこまでも深淵な音世界が
広がっていて、その確固たるオリジナリティで強烈なインパクトを持つ一枚でした。

そんな彼の現在のメイン名義Newworldaquariumでは、あのCarl Craigも虜となり
自身のMixCD『The Workout』で、「Tresspassers」を選曲。
さらにPlanet Eからもリリースしようとしていた(プロモは出回った)この曲は、
かのSergio Mendes & The New Brasil '77 「The Real Thing」の一節を
永遠ループさせながら、ミックス具合等で音を徐々に変化させていくディープミニマル
ハウストラックで、こちらも一度聴いたらたちまち中毒になってしまうようなヤバイ音。
自分も12インチを何度プレーヤーに載せたかわかりません。

前置きが長くなりましたが、昨年アナログ先行でリリースされた本アルバムはこれまで同様
ディープでミニマルな作風ながら、よりデトロイトのアーティストに近いコズミックさも加わり、
さらに奥行き感・重厚感を増した傑作で、今年出たCDでは先の名曲「Tresspassers」も
収録されていて文句無く年間ベストに挙げたい一枚。

どうでもいいですけど、アナログで買った人にはCD音源のデータダウンロード権利とかを
どうにか付けたりできないものかと思ってしまう今日この頃です。

試聴 http://www.rushhour.nl/distribution_detailed.php?item=42230

Amazon [Newworldaquarium]
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by soundscope_b2fr | 2008-09-05 19:21 | 今日の一枚

Metamorphose 08 感想・動画

今年も行ってきた。
事前の天気予報が、ガッツリ雨だったんでちゃんとレインコート持って臨んだんだけど
ほぼ霧雨しか降られなくて幸運だった。(ちなみに翌日が大雨で新幹線も足止めだったらしい)

Metamorphose 08
8月23日(土)@自転車の国サイクルスポーツセンター

以下思い出しながら、みんながアップしてくれてるYouTube映像と共にザックリ感想を。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

・入場時に無料ポカリ一本余分にもらう(ありがとう)

・入場するのに初めて並んだおかげでクラムボンぎりぎり間に合わず。残念。

・会場のみ限定デザイン(結構イイ)のTシャツに着替えて泡ワインで乾杯。早くもアガル。

・Tony Allen: http://jp.youtube.com/watch?v=XN8Nc57d7pA
すげー良かった!!

・人も例年以上にいっぱいいて、飯買うのに結構並んだ。鮎&黒豚ソーセージが美味い。

・Album Leaf: http://jp.youtube.com/watch?v=Hf6SpNfewTQ
相変わらず良かったけどちょっと飽きたので途中で移動。

・Lunar Stage行く途中のTenori-Onブースで遊びまくり。超欲しい。
↓Tenori-Onはこれね
http://jp.youtube.com/watch?v=S0vFvGvIgVU

・Matthew Dear: http://jp.youtube.com/watch?v=2JLIA_7XDDM
超踊った!!

・Theo Parrish: http://jp.youtube.com/watch?v=OC6XKJYGc8M
ベストアクトォォ~!!ライヒ!JB!Stevie!Congos!Pharoah Sanders!Mr.Fingers!
荒っぽいミックスとアイソ使いで昇天。野外で聴くのはたまんねぇぇ~!!

・Manuel Gottsching & Ashra: http://jp.youtube.com/watch?v=FUQrppP9UXw
セオと丸被りでほとんど聴けず。今風ビートアレンジでした。

・ちょっと寒かった。パーカ持ってって正解。

・Joe Claussell: 昨年のベストアクトだったけど今年はG2Gを優先しました。

・Galaxy 2 Galaxy: 文句無し!Jupiter Jazz聴けた!Strings Of Lifeやった!
中途半端な時間設定は完璧夜明け時間に合わせてるためだな。
しいていうならModel 500 「Starlight」はちょい微妙。あとスクラッチが下手w

↓3:50くらいからJupiter Jazz!
http://jp.youtube.com/watch?v=A9dlUz6PuKg
↓JaguarからStrings Of Lifeへ。反則w
http://jp.youtube.com/watch?v=d2BKLmpt-io
↓Hi!Tech!!Jazzzzz!!
http://jp.youtube.com/watch?v=1443VTkzj1g

・海外勢が豪華すぎて聴きたかったドメスティックアクトが全然聴けなかった。
いろいろカブってたし。。移動する体力もだんだん減ってきてJah Shakaも聴けず。

・Cobblestone Jazz: http://jp.youtube.com/watch?v=qG59QqIgjxA
パフォーマンス=超地味。音=超最高~。朝の雨の中いっぱい踊った~。

・今年は結構寒かったし、終始踊りっぱなし&結構飲んでしまったので体力的に早めに出た。

・修善寺駅で直行バスが運良く当日取れて、大雨の中、新宿まで楽々帰りでした。


最後に。

この夜一番良かった曲がこれなんですけど誰の曲か知ってる人いませんか~~??
Theo Parrish @ metamorphose 08

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by soundscope_b2fr | 2008-09-01 19:01 | イベント/ライブ