90年代末のいわゆるブロークンビーツと呼ばれる音楽のシーン創世記からかかわってきた、ウエスト・ロンドンを代表するSeiji、Mark de Clive-Lowe、Domu、Bembe Segueらが作り上げた今作は、"Legends Of The Underground"という20~30名のダンサーが出演し、"ジャズ・ダンスの進化と起源"をテーマに表現されるという舞台公演のためのサウンド・トラックという。レーベルは近年、現代におけるジャズを中心として非常に優れた作品をリリースし続けているオランダのKindred Spirits。
「Introduction」から荘厳な雰囲気のストリングスとBembeのコーラスで幕開け、そのままDomuによる非常にスリリングな高速ブロークンビーツがフェードイン、そこに「The Gathering Part 1 & 2」ではMdCLによる70年代のジャズ、フュージョンのような力強く流れるようなシンセやベースがうねりをあげる。全8曲となっているが実際の構成としては4部くらいに分かれ、アルバム全体でひとつの作品という感が強い。 少し前に先行で12インチリリースされ、Bembeのスキャットが印象的なSeijiによる「Cafira」というのは6曲目の「Paradise Garden」にあたるようだが、Seiji特有のビートで統一されDJミックスにも使いやすかった12インチのミックスに対し、こちらはリズムも複雑でギターやフルートなどの生音が同居、さらに途中でテンポアップやダウンもする9分以上の大作。ラストはSeijiによる、ある意味ドラムンベースよりスピード感を持った強烈すぎるビートの応酬となる「Anarchite City」で締め。4 Heroらの下でドラムンベースのプロデューサーからずっと進化し続けてきた彼らの真髄が見える、とにかく今までにないくらい渾身の作品です。ヤバイ! ↓で"LISTEN"ってところをクリックすると試聴できます。 http://www.kindred-spirits.nl/label.php?ID1=56 http://www.juno.co.uk/products/189949-01.htm
by soundscope_b2fr
| 2005-09-22 16:22
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