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20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 4

FACT magのBroken Beat名盤20選に便乗企画の完結編!(前回はこちら

本企画のネタ元となったFACTの記事はこちら↓
http://www.factmag.com/2010/03/08/20-best-broken-beat/


20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 4_b0000523_0423153.jpg16: Cousin Cockroach
『This Ain't Tom N' Jerry / Hands Off The Controls』
(Bitasweet 12″, 2002)

ベース!ベース!ベース!4heroのDegoによる超絶ヘビーな完全フロア型EP。
ラガボイスや銃声といったサンプルをアクセントに、ガッシガシのビートとどこまでも迫りくる巨大なベースが唯一無二な「This Ain't Tom N' Jerry」と重厚ながらもスピード感に溢れるオールドスクールな感触のエレクトロブロークン「Hands Off The Controls」のカップリングという強力な一枚。先生さすがです。
[試聴]



20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 4_b0000523_0474786.jpg17: Dalunartikz
『Higher』 (Arthrob 12″, 1998)

すみません。この一枚だけ持ってないのですが、FACT本文を読むとDaz-I-KueによるAlex Arnoutとのアーリープロジェクトとあります。
下のリンク先で試聴してみると、クラシックなディープハウスのエッセンスとアフロパーカッションをフィーチャーしたブロークンビートとが見事に融合していてこれ今でも違和感無くスピンできそうです。欲しいけど見たことないですね。。
[試聴]



20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 4_b0000523_0583183.jpg18: Blakai feat. Bembe Segue
『Afrospace』 (Schtum 12″, 2005)

Mark Force+Kaidi TathamによるユニットBlakaiの1stシングル。
Feat. Bembe Segueということで、3者の才能が融合と反応を起こした名作。
心地よいブレイクビーツとウッドベースのループにのせて控えめなエレピをバックにBembeのコーラスワークを最大限に活かしたオリジナルもさることながら、個人的にはMatt LordによるB面のミックスが特にフェイバリット。
シンプルなパーカッションに浮遊感漂うシンセのコードとベースの使い方で、原曲の雰囲気を崩すことなく、適度なフューチャリスティック感を出したフュージョンへとうまく昇華させた傑作。Blakaiはぜひアルバムリリースを期待しています。
[試聴]



20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 4_b0000523_135716.jpg19: Quango
『Let Groove Come』 (People 12″, 2002)

再びのIG Cultureワークス。メインのミックス名からもわかる通り、Co-Opでのプレイを想定してのIGらしい一枚。彼の作品ではおなじみの女性シンガーEskaを全面にフィーチャーし、ビートとベースの絶妙なズレ感がJ Dilla的な気持ちよさで楽曲のキモとなっているファンキーな“Co-Op Mix”がやはり素晴らしい。B面には個性的なストリングス使いとファンクでクラシックなシンセの演奏が一体となったNew Sector Movementっぽい仕上がりの“Soulful Mind Mix”を収録。どちらも大音量で聴いたらやばいでしょう。
[試聴]



20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 4_b0000523_1252838.jpg20: Kaidi Tatham & Dego
『Got Me Puzzled』 (2000 Black 12″, 2003)

本企画のトリを飾るのは、やっぱりこの2人ということで「Got Me Puzzled」。
メインヴォーカルはおなじみFace。Silhouette Brown同様、シンプルなビートとベースに暖かなアナログシンセの音が彩りをくわえ、“Its got me puzzled, we gonna figure it out!”という3人一体となったコーラスのリフレインのみという本曲は第一印象からすでに名曲感を醸し出していました。
3人は翌2004年に来日、西麻Yellow(現Eleven)にて、吉澤はじめ、藤井 伸昭、ゲンタらとともに2000Blackライブセットを敢行。
(手元にある当時書いた自分の感想によると)2曲目に披露されたこの曲は、12インチでは聴けなかったコーラス部分以外のヴォーカルバースがあって感動した記憶が。このフルヴォーカルバージョンは、後に2000Black名義でリリースされたアルバム『A Next Set A Rockers』にめでたく収録されております。
DegoとKaidiのセッションはもはやブロークンビーツ云々ではなくて、普遍的な現代のソウル作品であると思います。最高すぎる。
[試聴] / [動画](※2000 Black Live at Yellow - May 7, 2004)



と、いうわけでほぼ3週間近くかかってようやく20作品分を書き終えることができました。

この20枚はやはりフロアという現場で評価された確かなものだと思っていますが、Broken Beatはまだまだ他にも音楽として素晴らしい作品が山ほどあるのでまた少しずつ紹介していければいいなと思いました。

20 best: Broken Beat (FACT mag) vol. 1, vol. 2, vol. 3, vol. 4

by soundscope_b2fr | 2010-04-03 18:56 | 今日の一枚
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