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20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 2

FACT magのBroken Beat名盤20選に勝手に便乗企画の第2弾です。(前回はこちら

今回もFACTの本文と合わせてどうぞ↓
http://www.factmag.com/2010/03/08/20-best-broken-beat/


20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 2_b0000523_11083.jpg06: Son Of Scientist
『Theory Of Everything / Ion Steel』 (Main Squeeze 12″, 2001)

僕のなかでは4heroと並ぶ最重要キーマンの一人が、このIG Cultureである。
IGといえばメインはNew Sector Movementとしての印象が強いと思いますが、このS.O.S.名義は本作を含むEP2枚と、コンピやリミックスワーク等でたまにクレジットされる程度で残念ながらCD化すらされておらずしかし、ぶっとく強烈なシンセベースにバスンバスン打ち込まれる硬質ビートというフロアで最も威力を発揮するタイプの作風で、本作は"万物の理論"なんて仰々しいタイトルも含め、特にお気に入りの一枚。
我が家では今だ現役でちょくちょくターンテーブルに乗っかります。
[試聴]



20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 2_b0000523_635542.jpg07: Kudu
『Space / Transit』 (Bitasweet 10″, 2001)

Kudu=Domu+Seiji+Mark De Clive-Loweというドリームチームによる10インチ。
両面ともに、最高峰のドラムプログラミングと固めのベースサウンドにスリリングなシンセやストリングスが、Twistedなファンクネス溢れるブロークンビーツとなっている。
のちにこのメンツにBembe Segueを加え、オランダのKindred Spiritsレーベルから前衛ジャズダンスミュージカル"Legend Of The Underground"のサントラ作品を発表していますが、そちらもまさに本作の延長線上にあると感じます。
[試聴]



20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 2_b0000523_6351993.jpg08: Domu
『Save It』 (2000 Black 12″, 2001)

ブロークンビーツ創世記から現在まで、シーン拡大に多大な貢献をした人物といえばまずこの人。特にその複雑極まりなく、かつフロアを爆発させる心身ともにクるビートプログラミングのセンスは群を抜いていて、もしビートの組み方に特許などがあったら彼は世界トップクラスの発明王となっていたでしょう。活動復帰を心から望んでいます。
さて本作は、シンガーFaceをフィーチャーしたお得意のつんのめりビート炸裂の歌モノブロークンで、リリースから長きに渡ってスピンされまくっていました。
ちなみにヴォーカルディレクション(歌録りの指示ね)のみ4heroが担当。
[試聴]



20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 2_b0000523_6353116.jpg09: Afronaught
『Transcend Me』 (Apollo 12″, 2001)

ブロークンビーツ・シーン最大にして永遠のアンセムといえば、この曲を置いて他に無いだろう。イントロからラストまで終始ドラマティックかつ、何者にも
替えがたいこの高揚感は間違いなくトップクラス!
ハウスミュージックのプロデューサーからこの世界に入ったAfronaughtことOrin Waltersは、Bugz In The Atticの中核をなす人物で、彼が中心となったプロダクションにおいては、ハッキリ言ってハズレを引いたことが全くありません。
名前からもわかる通り、アフロ、ラテン的なビートを得意とするも、同時に都会的で洗練された印象も感じさせるそのセンスは、個人的にはLouie Vegaあたりと重なる。
本作と本作を含む1stアルバムは、なぜかR&S傘下のアンビエント系レーベルApolloよりリリース。プロモーションには疑問が残りますが内容は当然超傑作です。
[試聴]



20 best: Broken Beat (FACT magazine) vol. 2_b0000523_6354483.jpg10: Da One Away
『Trash Da Junk』 (Main Squeeze 12″, 2001)

Degoによるプロデュース・演奏(・歌も!)に、Kaidiの華麗かつ力強いKey.というキャプ翼並のゴールデンコンビな組み合わせ。そしてメインヴォーカルにはFace嬢を迎えてのミニマリズム全開なファンクチューン!一度聴いたらアタマから離れない、執拗に繰り返される強力なフックは多くの人の耳に残っているはず。
B面の808バージョンも脳内にジワジワ染み入る仕上がりで渋ファンキーな逸品。
[試聴]



次回へ続く。(第3弾はこちら

※3月13日昼過ぎ頃、iPhoneにてエントリー。16日午前2時頃、修正・加筆済み。

20 best: Broken Beat (FACT mag) vol. 1, vol. 2, vol. 3, vol. 4

by soundscope_b2fr | 2010-03-13 06:36 | 今日の一枚
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